RevitアドインからRhino.Inside.Revitの機能を利用する

はじめに


AMDlab BIMソフトウェアエンジニアの河野(twitter@tatsukikouno)です。
アイキャッチ画像は、リモートワークを手伝ってくれている愛猫のユズです。

今回は、RevitアドインからRhino.Inside.Revitの機能を利用するためのセットアップ手順を紹介します。
サンプルコードでは、ユーザーが選択した2つのRevit要素の交差部分を計算し、デスクトップに3dmファイルとして保存する機能を実装します。

Revit APIにもブーリアン演算の機能はありますが、Rhinoの強力なジオメトリエンジンを活用できるに越したことはありません。

なお、本プログラムを動作させるには、Rhino.Inside.Revitのインストールと適切なライセンスが必要です。
ご利用は自己責任でお願いいたします。

手順1:Rhino.Inside.Revitのインストール


https://www.rhino3d.com/jp/features/rhino-inside-revit/

手順2:プロジェクトのセットアップと参照の追加


Revitアドインプロジェクトを作成したら、必要なDLLへの参照を追加します。

ここでは、Rhino 7とRevit 2024を使用します。
使用するバージョンが異なる場合は、適宜パスを変更してください。
  1. プロジェクトの参照を右クリックし、[参照の追加] → [参照]を選択します。
  2. C:\ProgramData\Autodesk\Revit\Addins\2024\RhinoInside.Revit\R7 に移動し、下記のDLLを参照に追加します。
    RhinoInside.Revit.AddIn.dll
    RhinoInside.Revit.dll
    RhinoInside.Revit.External.dll
  3. 再度、プロジェクトの参照から[参照の追加]を行い、C:\Program Files\Rhino 7\System\RhinoCommon.dllを追加します
  4. 参照に追加したすべてのDLLを選択し、プロパティウィンドウで「ローカルにコピー」をTrueに設定します。

※RhinoとRhino.Inside.Revitのバージョンは合わせてください。

手順3:ヘルパー関数の実装


手順4:Commandの実装


エクスポートしたファイルを確認する


例として2枚の壁を配置し、結合を解除したうえでコマンドを実行してみました。(壁が結合されていると、意図した交差部分が生成されない場合があるためです)

コマンド実行後、デスクトップに保存された “intersection_result.3dm” をRhinoで開くと、壁の交差部分の形状(Brep)が正しく保存されていることが確認できます。

おわりに


今回は、RevitアドインからRhino.Inside.Revitの機能を活用する方法を紹介しました。
この方法を使えば、Rhinoの強力なジオメトリ機能をRevitアドインに組み込むことが可能になります。

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