皆様こんにちは。
AMDlabの秋山です。
Revit2023アップデートきましたね。
5/11に開催されたRevit2023新機能・向上セミナーに参加した中で、とりわけ便利だと感じた機能を解説・紹介したいと思います。
大きく分けると下記の6つのアップデート項目に分けられます。
- デザイン生産性部門
- シミュレーションと解析
- 相互運用性
- クラウドとデータ
- デザインの最適化
- 効率的な図面化
1.デザイン生産性部門
- 3Dビュー計測機能
計測機能が3Dビューで可能になりました。スナップを使用し、要素の距離を計測することも可能です。
スナップの連結をすることで、建物の外周を図ることもできます。
これにより、2Dの立面図や平面図に戻って要素を計測して、3Dビューに戻るといった手間がなくります。 - 作業面選択機能
作業面選択に平面を選択が追加されました。
これにより、面を選択して、作業面を指定せずとも平面の作業面を取得することができます。 - ファミリの作業面を記憶
ファミリの配置時に、作用面を直前の作業面設定を記憶した状態で配置することが可能です。
作業面ベースの要素をプロジェクトに迅速にロードし、配置をしてくれます。
面を選択して、配置 → 直接作業面をモデル上で選択することができます。ファミリを配置するごとに作業面がリセットされるRevit2022の、直前に使用された作業面を記憶されるため、連続配置が可能です。
- イメージ管理クラウドサーバ対応デカル転写及びマテリアルイメージサーバのパス設定
- マテリアルとアセットの複製
- 切り取り可能なカテゴリとパラメータ
新たなファミリカテゴリで切り取り表現が可能になりました。
対応したファミリカテゴリは、家具・家具システム・特殊設備・衛生器具の4種です。
これらのカテゴリにはパラメータにビューでの切り取りを有効化が追加され、ファミリ編集内で必要に応じてビューでの表示コントロールが可能になりました。 - 複数要素の画面コントロール機能
Revit2022では3Dビュー上でピン固定された要素を複数選択した場合、画面のもたつきがありましたが、Revit2023ではビューでのピン固定、拘束、仮寸法などのコントロールの表示を切り替えることが可能になり、もたつき解消につながりました。
2.シミュレーションと解析
- 日照シミュレーション機能向上
3.クラウドとデータ
- データ交換
- クラウドモデルバージョンの復元と破棄
Revit2022ではクラウドモデルでのバージョンの閲覧や開く・編集が可能でした。
Revit2023では古いバージョンの復元が可能になりました。 - パラメータサービス
AutodeskConstructionCloud上での共有パラメータの新規作成が可能になりました。
4.相互運用性
- CADファイルのリンクと読み込み機能向
5.デザインの最適化
- ジェネレーティブデザイン機能向上
新しい入力タイプに
数値入力・ディレクトリパス、ファイルパス、テキスト文字列、ブール値が追加されました。
また、スタディ方法の解説が加わり、スタディ方法の理解が容易になりました。 - DynamoPlayer機能向上
DynamoPlayerとGenerative DesignのUIが統一され、Dynamoのプロパティで設定したグラフ設定がPlayer上でも確認することが可能になりました。
- Dynamo2.13Revit2023でDynamo Core2.13が搭載されました。このDynamoアップデート項目が、今回私にとっては一番うれしい内容でした。アップデート項目が多く、ざっとアップデート項目を載せます。
・UIの更新
全体的なUIの変更に加え、フォントやフォントサイズもよりみやすくなりました。
・ノードの動作のアップデート
単位に関するノードの追加や、ノードの名前の変更後、元のノード名も表示される仕様になりました。
・ワイヤの動作のアップデート
ワイヤには接続情報が表示され、追加データの確認ができるようになりました。
ワイヤのピン止めもできるようになっています。
ワイヤにWatchノードが追加されたため、より直感的に経過データを確認することができるようになりました。
ノード自体のサイズも調整することができるようになったため、データの確認もスクロールしなくてよくなりました。
・ノートとグループのアップデート
ノートはノードにピン止めすることが可能になり、ノードとノートを固定した状態で動かせるので、より注釈管理がしやすくなりました。
またグループ全体をたたむ機能も追加され、グラフ全体をより整理することができるようになりました。
・Python関連のアップデート
IronPython2からCPython3に変更されました。
変更になることによって、記法が異なるのですが詳しくはこちらの方のブログを参考にしてください。
ちなみに社内でも、記法の違いによって少し躓いたこともありました。
まだまだ他にもアップデート項目があるのですが
特にDynamoのUIが無機質なものから少しかわいらしいUIへと変更されたことにより、初心者の方でもとっつきやすいビジュアルプログラミングソフトに変更した印象をうけました。
※旧バージョンのデータを開くとノードが重なってしまうので、整理が必要です
6.効率的な図面化
- シート使用ビューのブラウザアイコン
プロジェクトブラウザ内でシートでのビュー利用の可否が可視化されました。
シートにどんなビューを使用しているかの確認は前バージョンまでだとシートビューに移動してビューを確認する必要がありましたがこれで一目瞭然です。 - 集計表:シート単位でフィルタリング
プロパティのフィルタタブにシート単位でフィルタが追加されたことにより、同一シート上に表示される要素を集計表で表示することが可能になりました。
以上になります。
その他細かいアップデート内容は公式サイトのRevit2023リリースノートをご覧ください。
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