【Heron-NVILA】Revitのビューを”視る”AIをアドインで動かしてみた

はじめに


AMDlab BIMソフトウェアエンジニアの河野(twitter@tatsukikouno)です。
キャッチアップ画像は猫のハンゾーです。

今回は、チューリング株式会社が開発した日本語VLM(Vision Language Model)であるHeron-NVILAをRevitアドインから呼び出し、Revitのビューを”視て”説明してくれる機能を実装してみました。

Heron-NVILAは、画像とテキストを統合的に理解できるAIモデルで、Qwen2.5-VL-7B・Gemma3-12Bに匹敵する性能を持つ日本語VLMです。

この記事は、こちらこちらを参考に人とAI一緒に書いています。

実装手順


今回のシステムは以下の2つのコンポーネントで構成されています:

1. Heron-NVILAサーバー(Python/FastAPI)
2. Revitアドイン(C#)

1. Heron-NVILAサーバーの実装

Revitアドインと同じソリューションにまとめるため、ここではVisual Studioを利用して作成する手順を説明します。
1. Visual Studioを起動して適当なソリューションを作成
2. 「新しいプロジェクトの追加」から「Python アプリケーション」を選択
3. 「Python アプリケーション」がないときは、Visual Studio Installerから「Python 開発」を追加してください。
4. プロジェクト名を「HeronNvilaServer」として作成
5. 必要なパッケージをインストールします:

6. FastAPIを使用してHeron-NVILAモデルを提供するサーバーを実装します:

2. Revitアドインの実装

次に、Revitアドインを実装します。アドインは以下の機能を持ちます:

– 現在のビューを画像としてエクスポート
– 画像をHeron-NVILAサーバーに送信
– 生成された説明を表示

コマンドは以下のように実装しました。Revitアドインとして動かすための説明は省略します。

使用方法


1. Heron-NVILAサーバーの起動

1. Visual StudioのHeronNvilaServerプロジェクトを右クリックして「ここでコマンドプロンプトを開く」
2. 以下のコマンドを実行してサーバーを起動します。

3. サーバーが起動したら、ブラウザで以下のURLにアクセスしてSwagger UIが開けば準備完了です。

– http://localhost:8000/docs

2. Revitアドインの使用

1. Revitを起動
2. 説明してもらいたいビューを開いてアドインを実行してみましょう
3. 数秒待てば、生成された説明がメッセージボックスで表示されます

おわりに


今回はHeron-NVILAをRevitアドインとして実装する方法を紹介しました。

MCPサーバーの普及で、AIがツールとしてRevitを使える日が来るのでは!?と話題になりましたね。
VLMで、AIがRevitを”視て”操作する日も遠くないかもしれません。


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