地下躯体生成・土量バランス検討ツールのご紹介

こんにちは。
AMDlabの藤井です。

本日は、AMDlabで作成したツールの1つを簡単に紹介したいと思います。
※全ての機能は紹介できません。

「地下躯体生成・土量バランス検討ツール」
新日鉄住金エンジニアリング様からお話を頂き、共同で開発させていただきました。
貴重な機会を頂けたことと、ご担当者様の丁寧で柔軟なご対応に、心より御礼申し上げます。

設計者の方は、敷地内で発生する土量について、どれだけ把握しているでしょうか。
各種レベルを決定する際には、どのように決定しているでしょうか。
本ツールは、その辺りを初期段階で明らかにし、より合理的な設計を行えるよう支援します。
以下に簡単にご紹介します。

計算に使用する躯体を生成します。
躯体の生成は、3Dcadを操作したことがない人でも作成できるように、エクセルでプログラムを組みました。
必要数値を入力すれば、自動で躯体が生成され、エクセル上でも視覚的に確認が可能です。例えば、小梁のかけ方等も全てのスパンで自由に変えることが可能です。
出隅の梁ふかし等も自動判定して生成します。

生成した躯体のデータと敷地の3Dスキャンデータから、工事前整地を行い、その後根切・埋戻まで計算していきます。
設定項目としては、各種レベルや建物位置、法面・擁壁の設定、レベルコンの設定等があります。
どのレベルが最も残土の発生が少ないか等の情報を、レベルを操作しながら確認できます。
計算された数値や掘削図等を見ながら、合理的な設計を行うことが可能になります。
以下が参考画像になります。


地盤のSurfaceデータになります。

掘削体積と埋戻体積を数値と3Dで確認しながら、整地レベルを調整しているところです。
下図は、掘削体積と埋戻体積がほぼイコールになっています。つまり残土がほぼ0です。
見下げ

見上げ

エクセルに数値を入力して躯体を生成します。

エクセルから躯体情報を読み込みます。

埋戻部と躯体です(下図は体積等価ではありません)。


掘削部です。

最終地盤形状は、いくつか設定可能で、その中から一部紹介します。
建物際まで勾配を想定した場合の掘削図です(各点レベル表示)。

一方向傾斜地盤の場合の掘削図です(傾斜方向・各点レベル表示)。

掘削図は、好きなところで断面図の作成が可能です。

簡単ですが、以上です。
これまで見えていなかったものが見えてくると、新たな提案が可能になり、多様なメリットが考えられます。
どんなツールを操作する際も同じですが、情報に溺れることなく、いかに活用するかという視点を持つことが最も重要ですね。

長いスパンのプロジェクトが多く、なかなか紹介するチャンスがございませんが、また他のツールも紹介出来たら紹介したいと思います。
本ツールの公開を快諾して下さった新日鉄住金エンジニアリングのご担当者様にはここで改めてお礼申し上げます。

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