ドーム設計支援ツールのご紹介

こんにちは。
AMDlabの藤井です。

少し前のものになりますが、本日も仕事の一部をご紹介。
木造ドームの設計をメインに行っている設計事務所様からのご依頼で、
幾何学的に複雑な形状を、与条件を変えても簡単に3D・2Dモデルが作成できるツールを作成して欲しいとのことでした。
これまでは設計の依頼が来るたびに、0に近い状態からモデルを作っており、いくら時間があっても足りないという感じだったそうです。

ツールの作成に当たっては、日頃より仲良くさせてもらっている髙木秀太事務所様と共同で開発しました。
私がなかなか手を動かせなかったので、実装はほぼ全てお願いしてやってもらいました。
大変恐縮ですが、非常に信頼できる事務所様です。また何か楽しいことがあれば是非一緒にやりたいなと個人的に思っております。

以下がツールの参考画像になります。

ボルト穴まで表現しています。

ドーム・部材・ボルトサイズ、窓の有無等々も設定可能で、各パターンの個数等も確認可能です。

構成部材全てに自動で寸法が振られるので、プレカットを行う際もこのデータをベースに検討可能です。

細かいところまでは紹介できませんが、こんな感じで設計支援ツールを開発しました。
幾何学に苦労しましたが、とても勉強になり面白いプロジェクトでした。

複雑なモデルも一度作成手順を整理して作り方を設計すれば、汎用性が格段に上がります。
今回はドームでしたが、建築自体そもそも複雑なのでそんなところだらけです。
もっともっと無駄な時間を削って、設計者が使うべきところに時間を使えるようになったらいいなと思います。

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