皆様こんにちは。
AMDlabの齋藤です。
今回は趣向を変えて、形態創生コンテストへ投稿したレポートを残していこうと思います!
実は入選まで行き、2次審査で発表してきました!
それでは始めましょう。
形態創生コンテストとは
形態創生コンテストとはコロキウム構造形態の解析と創生の1日目に開催されるコンテストです。
2日目は講演論文で最新のシェル・空間構築の手法が議論されています。
このコンテストの趣旨は以下のようになっています。
- コンテストの趣旨
形態創生における種々のアイデアを適用して、建築空間や構造物などの「新しいかたち」や「独創的な形態創生手法」を提案いただくコンテストです。専門分野にかかわらず、多くの方々に参加いただいて、形態創生のおもしろさや可能性を感じていただければと思っています。本コンテストでは、形態創生のフリーウェアも提供しています。一方、コンピュータプログラムや汎用ソフトによらない手法で、「かたち」を創生するアイデアも可能です。多くの方々からの応募を期待しています。
理論を組み立てて構想した形態創生をブラッシュアップした提案が多いですが、今年の広島工業大学が提案した「Newspaper Pavilion」のような施工方法を工夫した案も入選されています。
このコンテストは構造知識やシェル等の形態創生の知識だけでなく、意匠側の知識も必要となるため、新しい構造の創出以外に、意匠と構造の協力等、他のコンペとは違った難しさがあります。
さらに登竜門にも載らず、意匠側も知らない方が多い、そのような未開拓の可能性を秘めた、自身の成長の場とできるコンテストでもあります。
今回は二十数件のエントリーと十数件の提出がありました。
この件数を見ると少なく感じますが、投稿するだけでも難しいコンペであることから、少数精鋭な提案がされているものになっています。
ちなみによく投稿されている提案は、課題発表から提出締切まで時間がないこともあり、もともと研究や考案していた形態創生の案を、テーマに沿うよう派生させた提案が多かったりします。
投稿した案の紹介
ここで私が投稿した案を軽く紹介します。
私は、折りたたむことができて展開するとある曲面に沿うハニカムを提案しました。
こちらは曲面を入力にすることで設計者の負担の軽減を図っています。
帰宅したので改めて、
形態創生コンテストに出させていただきました!
受賞とまでは行きませんでしたが、
最後まで頑張れたと思います。 pic.twitter.com/N67WC80xrT— K. SAITO (@Saito40k) November 9, 2024
詳しい内容はコロキウムの論文集の最後でご確認ください。
公開審査の様子
1次審査を通過すると2次審査(公開審査)で発表となります。
発表および公開審査は建築会館ホールで行われ、特別審査員の講演の後、モックを見せながら提案し、公開審査を行う流れになります。
ここで、今回の審査基準となったものを少し紹介します。
今回の全部の審査を入れているわけでなく、審査員を降りる方の審査の評価もあるかもしれないため、参考程度にしてもらえればと思います。
泥臭さ
これは泥臭いことをしている提案を評価しています。
具体的には、ある案にするにあたって色々な試行錯誤をしたという提案や、今回の最優秀である「桶箱工法_ver3」では、より頑張って施工する姿を見せればより評価した等ありました。
テーマがしっかり案に反映されているか
今回のテーマは「シェアラブル」でした。
このテーマに沿った案を出されているかどうかで評価しています。
大きいモック
これは明確に基準として断言されているわけではないのですが、最近の最優秀作品に選ばれる作品がこういったものが多いので挙げました。
なぜ大きいモックを作ればよりよい評価を得られるかというと、大きければより案の実現性が増し、さらに構造的なディテールを詳しく表現できるためだと思われます。
ただし、大きいモックの作成は費用がかかります。
それを考えると、もともと構想のあるもので前もってモックを作成し、このコンペに向けて派生させて提案するのがよい方法だと感じました。
より詳しい内容は実際に参加して、公開審査の空気感を見てもらえればと思います。
まとめ
今回は形態創生コンテストへ参加したレポートをまとめました。
今回のコロキウム参加費は、AIJ会員であれば一般5000円、学生1400円と資料集代が含まれているため、少し割高になってしまっています。
このあたりは今回の特別審査員の名和さんも学生は安くすべきだと仰っていました。
ただし入選されれば、グループ1人が(1人の場合はその人が)無料となる特典があったりします。
形態創生コンテストは公開審査以外にも、資料集にて提案された案の講評がされています。
自己研鑽の場、そして、自身の案をより良い案とするために、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
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