Anemoneで繰り返し描画

こんにちは。
AMDlabの藤井です。
今年最後の投稿です。

本日は、モデリングやRhinoceros上でモデルの成長過程等の動きを表現したい際に有用なプラグインであるAnemoneの紹介です。
単純操作を繰り返し行いたい時に便利です。
フラクタル図形を作成したい時や、ある規則を持った動きを表現するのに向いています。

ルールはシンプルでも最初から複雑なモデルを作成しても、わかりにくいので、簡単に例を用いて紹介します。
線を回転させてみましょう。

まずは、適当に線分を用意します。
今回は、(0,0,0)と(100,0,0)を結ぶ線分を作成しています。

それでは早速Anemoneのコンポーネントです。
Anemoneで基本的となるのが、「Loop Start」と「Loop End」というコンポーネントです。
今回は、それらを使い、簡単な操作を繰り返してモデルを作成します。

下図に示すのが、GrasshopperとRhinocerosでの完成形です。

例として、通常のLoop(矢印が一つ)とFastLoop(矢印が二つ)を作成しました。
最終形状はどちらも一緒です。
大きな違いは、通常のLoopだと変化の過程を見られるところです。
Rhinoceros上でジオメトリを各処理ごとに表示させることができるので、コマ送りの映像として見ることができます。

[D0]に元データを入力し、「Loop Start」と「Loop End」の間に繰り返す処理を書き込み、ループさせます。
今回繰り返す処理は、「Rotate」です。
「Loop Start」の方に何回繰り返すかの回数を入力します。
「Loop End」まで繋ぎ、「Loop Start」のコンポーネントをダブルクリックすると、再度プログラムを繰り返します。
「Loop End」を右クリックし、[Record Data]にチェックを入れると、一つ前の結果を残して、次の処理を始めます。

Rhinoceros上で、ジオメトリを動かすことができるので、なかなか面白いです。
これは完成形を見るだけでなく、自分で作成して、体験してみて下さい。
今日はこの辺で^^

良いお年を!

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