Twinmotion2020.1で簡易的な日影シミュレーションをしてみる

こんにちは、AMDlabの森山です。最近ようやくあったかくなってまいりました。

本日は、先日アップデートがありましたTwinMotion2020.1のご紹介です。
公式からのリリースノートが出ているので詳しいアップデート内容はそちらを参照してください。
ダウンロードやライセンス情報に関してもそちらで参照できます。永久ライセンスもかなりお安いお値段です!

やること

さて、今回のアップデートの一つにTwinmotionとRhinocerosのダイレクトリンクが可能になったというものがあります。これとWallaceiのSampledataを使用して、簡易的な日影シミュレーヨンを作成してみましょう。短時間で綺麗な絵を作ることができます。

手順

以前の記事などを参考しにしてWallaceiからSampleのデータをBakeしておいてください。このような感じです。

また、過去記事に追記してありますが、Wallaceiはアップデートが入り、自分でグリッドを作らなくてもこのように表示できるようになりました。

また、あくまでシミュレーションは簡易的なものです。特に目的関数や設計変数をで日影のあたるようにパラメーターを設定しているわけではありませんのでご注意ください

では、実際にやってみましょう。
前述のページからTwinMotionを取得した後、RhinoとTwinmotionのダイレクトリンク用のプラグインをダウンロードします。
すると、Rhino側の画面に以下のようにTwinmotionリボンが追加されます。

あとはSynchronizeを選択すればTwinmotionが立ち上がり、変換されたデータが表示されます。ProjectはNewProjectで大丈夫です。

非常に簡単ですね。

ここで注意ですが、この時点でRhinoの画面は閉じないでください。

既存に地面は邪魔なので消してしまいましょう。そうすると地面が消えてしまいます。これでは困ってしまいますね。

そこでRhino側に地面となるような大きなサーフェスを追加してみましょう。その後再度Synchronizeを押してください、

すると変更箇所が反映されます。

非常に簡単に、そして高速に変更箇所を送ることができます。これにより、パラメーターの変更などにも対応できそうです。

さて、Twinmotion側の捜査に移ります。まずは下にあるパネルからSetting>Locationを選択し、場所はTokyoにでもしておきましょう。

さて、このままでは寂しいので、建物にはマテリアルを貼ってみましょう。左上に小さな◁マークがあるのでそちらをクリックします。

その後、Materials>Concreteから適当なものを選択してください。
そうすると一括でMaterialが変更されると思います。これはRhino側ですべてのオブジェクトがデフォルトマテリアルだからです。そこで地面のマテリアルだけRhino側で適当なものを割り当てておきましょう。

例えばGlassにしてみます。するとTwinmotion側でもGlassの設定になりました。とても便利ですね。

さて、地面は影が分かりやすいように白くして、建物に適当なコンクリートを当てます。
また、私の環境ではZfight起こしていたので、1mm程度地面を下に下げました。

さて、1月と 12月の影の当たり方を見ていきましょう。

まずは下記のパネルからMedia>Videoを選択し、CreateVideoをクリックします。

Part01内部の+マーク(丸で囲まれた方)をクリック後、パネルのタブにある+マーク(四角で囲まれた方)をクリックします。

その後、各パートごとに設定を行っていきます。Part01での設定を詳しく見ていきましょう。

Part内でのサムネイルをクリックするとそれぞれ設定を行うことができます。右下のMoreを選択し、Locationの設定を行います。

DaytimeとMonthを設定してください。今回私は4:00とJanuaryを選択しています。

その後、Videoに戻りPart1で同様の設定を行います。Daytimeを20:00、月はJanuaryを選択します

同様の設定をMonthの部分を変えて、Part02でも行います。

再生時間が長いと感じる場合は、各Part内の再生時間を短くしましょう。あとは再生して確認してみましょう。

いかがでしょうか?影の入り方を視覚的に、かつリアルに捉えることができました。あとはExportするだけです。

Twinmotionを使用すればこのような簡易的な動画のほか、美しいパースを表現することも可能です。

是非触ってみてください。

補足事項
  • Grasshopperのオブジェクトは、ベイクしない限りエクスポートされません。
  • Rhinoで単位がcmからmに変更された場合、モデルのスケールはTwinmotionで変更されません
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