AMDlabの秋山です。
新年度を迎えました。
今年度もよろしくお願い致します。
今月はBooT.one特集です。
前回投稿しましたBooT.oneを使ってみました その1では、BooT.oneとはを説明しておりますのでこちらをはじめにお読みください。
2回目の今回はBooT.oneコマンド(共通編)を解説していきたいと思います。
どういうツールが含まれているのか参考になればと思います。
① 基準面
レベル
内容:レベルを一括で作成/変更する。
レベルや通り芯の一括作成、残念ながらRevitではできません。
通常のツールですと、立面図上でレベルを複製したり、オフセットを使用したりと手間がありました。
こちらのツールを使うと、カンマで区切るだけで複数のレベル線を作成することができます!
通芯作成
内容:XY通り芯、極通芯を作成する。
レベル線同様、カンマで区切ると一括で通り芯作成ができます。
極通芯(斜めの通芯)もこのように簡単に作成できます。
長さ調整(平面・立面)
内容:通芯の端部長さを調整し、寸法を自動で作成する。
通芯の端がそろっている状態で印刷すると、出来上がる図面のクオリティがグっと上がりますよね。
自力で整えることはできますが、やはり自動でそろえてくれるのは便利です。
② 注釈
壁寸法
内容:壁の詳細寸法を作成する。
実施図を描くとき、壁の詳細寸法が必要になります。
壁の開口部に自動で寸法配置は標準でありましたが、壁自体の寸法はありませんでした。
躯体芯から両端に寸法が配置されます。
梁寸法
内容:梁寸法と梁芯線分を作成する。
平面図では、壁寸法同様に芯から両端に寸法が配置されます。
断面図も上の写真のように同じように配置されます。
柱基礎寸法
内容:柱と基礎の寸法を作成する。
CH寸法
内容:天井高寸法を作成する。
先頭にCHのついた寸法を作成することができます。
文字列にCHを追記する手間がなくなりました。
WH寸法
内容:建具開口寸法にW(平面図)、H(立面図)を作成する。
寸法値移動
内容:寸法値を移動する。
手動でひとつひとつ重なりを確認して移動するのは手間がかかります。こちらのツールは寸法値の重なりを自動で回避してくれます。こういう細かい気づかいが図面の見やすさを決めるので大事なツールのひとつです。
③ ビュー
表挿入
内容:エクセルの表を製図ビューに取り込む。
今まではエクセルの表はシートにしか配置できませんでしたが、こちらを使用すると製図ビューにも配置できてしまいます!
シート複製
内容:シートを複製する
Revitではシートを複製することができませんでした。(早く標準搭載してほしい)
フィルタ作成
内容:表示グラフィックフィルタを作成する
図面の管理で大事なフィルタ。しかし標準ですとフィルタを設定するのにも時間がかかります。
その長い手順を省略し、フィルタをかけたい項目にチェックを入れるだけで作成できてしまいます。
④ メンテナンス
パラメータの全角半角
内容:パラメータ値の全角/半角を調整する。
こういう細かいところまで改善していくBooT.one恐るべしです。
僕はうまく活用できませんでしたが。
ファミリ読み込み・書き出し
内容:エクセルを用いてファミリの管理ができる。
ファミリの管理、仕上表から建具の管理までRevitの画面上では見にくく大変です。BooT.oneではいずれも
エクセルで管理できるツールがそろっております。
ファミリマテリアル
内容:選択したファミリのマテリアルを確認できる。
使用してみて便利だなと思ったのが、ペイントとして使用されているマテリアルもプロジェクトデータ内で確認できることです。
テキストデータにも書き出せます。
ファミリのサブカテゴリ
内容:選択したファミリのサブカテゴリを確認する。
⑤ フォルダ
ファミリカタログ
内容:ファミリを検索しロードする。
ファミリを一度に10個までロードすることができます。
フォルダが変わってしまうと選択したファミリが解除されてしまい、ファミリをロードするたびにフォルダ移動して。といった手間がなくなります。視覚的にも見やすくなりとても重宝したツールです。BooT.oneツールのファミリビューアを併せて使用するとこちらのカタログがRevitの画面に表示されるためより使いやすくなります。
半分近く説明できていないものがありますが、実際に仕様してみて便利と感じたツールを今回紹介いたしました。
実は今回ご紹介したツールの一部は、RUGが提供する拡張機能RUTSを導入すると使用することができます。
試しに触ってみてはいかがでしょうか。
ただし、2019までで配布は終了していますので、ご注意ください。
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