Fluxでデータ共有_1

こんにちは。
AMDlabの藤井です。

本日は、Fluxというプラグインの紹介です。
Grasshopperのカテゴリで紹介するか、悩みどころでしたが、Grasshopperベースで話をしてもいいかなと。
まずFluxとは、元Googleの開発者がGoogleから独立して開発したデータ共有ツールです。Grasshopper専用ではないです。
Fluxが画期的なのは、各種データを「ファイル」として管理するのではなく、その「データ」として、もっとピュアな情報として管理しているところです。
あるソフトに紐付いた「ファイル」として管理しているのではなく、クラウド上でその「データ」を管理します。
したがって、保存形式を気にすることなく、あらゆるソフトで同じデータを共有できます。
さらに、変更を加えた際には、誰がいつ変更したかも残ります。

2017.10現在で以下の画像に示すだけ対応しています。
Excel,Revit,Rhinoceros,Dynamo,Grasshopper,SketchUp等々ですね。

また、URLを作成することで、誰がどこにいても、リアルタイムにGrasshopperの変更を3Dで確認することが可能です。
これは非常に強力なツールです!使わない手はありません。

無料でも使えますが、制限があるため本格的に使用するには、月々の使用料が発生します。
少し使うくらいなら無料版で十分です。
あと基本的にはGoogleChromでしかweb上の操作はできません。他でも見ることはできます。

Fluxの基本的な考え方は、プロジェクトを作成し、その中にキーを作成し、そのキーに対してデータを保存します。
従来の考え方で簡単に説明しますと、プロジェクトというフォルダの中にキーのフォルダがあって、その中にデータが格納されているようなイメージです。
したがって、データを送受信する際は、プロジェクトとキーを指定する必要があります。

使用する前にFluxにユーザーの登録と、必要なソフト、本稿で言うとFlux for Grasshopperをダウンロードします。
Fluxのコンポーネントの種類は、全然多くないので、下図のキャンバス上にあるので全てです。
「Select from List」は別に必要ありませんが、一応使用例として全て使ってみました。

各コンポーネントの下の黒色のドロップダウンメニューでプロジェクトやキーの作成と選択ができます。
プロジェクトやキーの作成等はウェブ上でもできます。
送受信を行うコンポーネントの他に、「Flow Control」で自動的に変更をリアルタイムに更新するか、好きなタイミングでその都度更新するかを選択します。
今回は、とりあえず全てのコンポーネントを示すため、送信と受信に同じキーを当てているので、結局一緒のデータが返ってきています。

データの管理は、ウェブ上のMy Appのところのツールを使います。
Flux for Grasshopperをダウンロードしたら、この下にGrasshopperのアイコンが追加されていると思います。

Data Explorerで送ったデータを確認できます。

各キーのドロップダウンメニューの中にある、小さなクリップみたいなボタンを押すと、Share Keyのポップアップ画面が出てきて、チェックボックスにチェックを入れるとURLが作成されます。
このURLを共有すれば、誰でもこのモデルを3Dで見ることが可能です。
試しにプロジェクトAMDlabのキーBlogのURLをここに貼っておくので、見てみて下さい。読み込みに少し時間がかかるかもしれません。

説明し出すと終わらない。。。
Flowを使えばウェブ上でデータを編集して返せるのですが、また今度説明します!
今日はこの辺で。

 

P.S.
頼んでいたステッピングモーターとかモータードライバ等々が遂に届いたので、早速機構作成中。モーターが結構デカくてびっくりしてます。
頼まれ仕事ですが、またタイミングを見てこちらも公開します。
プログラム書くぞー。

ARTICLES