簡易構造解析プラグインDonkeyの紹介

こんにちは。
AMDlabの藤井です。

先日Donkeyを使ってみたいとリクエストがありましたので、紹介したいと思います。
まずはセットアップから。
ここに英語で記載していますが、一応日本語でも。

1.まずは、Donkeyをここからダウンロードします。
2.Grasshopper内で、File > Special Folders > Components Folderに「donkey.gha」を移動します。
エクスプローラーから、C:\Users\「ユーザー名」\AppData\Roaming\Grasshopper\Librariesに移動して、保存しても良いです。
3.ここから “32-bit Windows binaries MIDAS+T3D+OOFEM” をダウンロードします。
保存場所は、どこでも良いですが、例えば、C://MIDASを作って保存します。あとでGrasshopperからそのファイルパスを使用します。
exeファイルは特に実行しなくて良いです。
4.Rhinocerosを開いている場合は、再度立ち上げ、Grasshooperを起動し、Donkeyの「Analysis」をキャンバスに置いて下さい。
5.「Analysis」を右クリックして、properties…を選択すると下図のようなポップアップが出てくるので、作業フォルダとexeの場所を指定しておきましょう。

以上でセットアップ完了です。

続いて、サンプルとして先端集中荷重を受ける片持ち梁の作成です。
簡単にするため自重は無視します。

下図が完成形になります。

下記が使用しているDonkeyのコンポーネントです。
・「Profile」で断面形状を作成。
・「Beam」と「Material」でLineに材料と断面形状を当てはめます。
・「NordalSupport」と「DOF」で支持条件を作成。
・「NordalLoad」で節点荷重を作成。
・「Model」で各条件を組み合わせます。
・「Analysis」で自動で解析を行います。
・「Reaction」で反力を、「Displacement」で変位を、「Moments」で曲げモーメント図を得ます。

単位は各コンポーネントの入力の注記で書かれていますので、繋ぐ際に確認して使用して下さい。
各コンポーネントを右クリックすると、それぞれでもう少し細かな設定の変更や追加が行えるので、試してみて下さい。

デフォルトだと「Material」のSteelのヤング係数(E)が205000Mpaではなく210000Mpa
になっています。(1MPa = 1N/mm2)
ポアソン比も0.2になっています。
Customで材料を作成できるので、各種値を変更したい時は随時作成して下さい。

Donkeyは、簡単な検討なら使えますが、細かな設定が行いにくいので、複雑なモデルの構造をGrasshopperで検討する際は、Karambaをお勧めします。

今日はこの辺で。

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