【EMARF】CNCルーターを使って家具を作る データ作成編

皆様こんにちは。
AMDlabの前川です。

VUILD株式会社がリリースしたEMARFというサービスご存じでしょうか?
twitterでも話題になっており、私もEMARFを活用して家具を設計してみることにしました。

EMARFを使った加工の大まかな流れとしては、
CADでモデリング→ブラウザにモデルをアップロード→材料や加工オプションの設定→発注
になります。

5分程度のチュートリアルが各CADソフトごとにEMARFのホームページ上にありますので、使い慣れたソフトであればモデリングから発注までがスムーズに行えます。

今のところ
・Rhinoceros
・AutoCAD
・VectorWorks
・Illustrator
に対応したプラグインがあるそうです。

私はRhinocerosを愛用しているので以下の動画を参考にしました。

 

それでは早速モデリングをはじめていきましょう。

諸々省略しますが、同居人との打ち合わせの結果、このような棚を製作することとなりました。

 

まずは材料の接合部の処理をする必要があるので、プラグインのコマンドを使用して接合部を作っていきます。
部材同士の接合部には[emJointArare]というアラレ組みを自動生成してくれるコマンドを使用します。

嵌合する部材を選択して、材料同士のオフセット値を選択します。

 

今回は嵌合だけでそれなりに強度を出したいので0.3mmとしました。
オフセット値の設定は、twitterで「emarf オフセット」とかでキーワード検索かけると参考になる投稿がたくさん見つかるのでオススメです。

次に棚同士の接合部を切り欠く必要があります。
ここでは[emJointAikaki]というコマンドを使用します。

接合する部材同士を選択して、オフセット値を入力すればOKです。

 

次に材料への割付を確認します。

完成したモデルを選択して[emAlign]というコマンドを使用すると写真のように任意の規格の板に割り付けることができます。
今回は1820*910の材料への割付を設定しました。

 

CNCルーターの加工特製上、隅角部分を直角に加工することができないので、[emFillet3D]というコマンドでモデルの隅角部分にフィレットをしていきます。

 

※本来この操作は、モデルを作成する段階の方が理想的なのですがコマンドの使用上、フィレットをかけたポリサーフェスがXY平面上に移動してしまうので、このタイミングで実行しています。

 

最後にフィレットも含めたモデルの仕上がりを確認してデータ作りはこれで終わりです。
実際に使用してみるまではEMARFのプラグインがこんなに強力なツールだとは思っていませんでした。

 

純粋なモデリングツールとしても便利で、自分はレーザー加工機を使ってMDFを加工するのにもお世話になりました。(本来の目的と違う気がするので少し気が引けますが、、)

 

次回は、EMARFでの出力や加工、組み立てについてお話したいと思います。

 

 

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